光(ひかり)の浄土(じょうど)

 浄土(じょうど)は、無量(むりょう)の光(ひかり)に満(み)ちあふれた世界(せかい)。如来(にょらい)の智慧(ちえ)が光(ひかり)となって輝(かがや)き、限(かぎ)りなくはたらき続(つづ)けるさとりの世界(せかい)である。

 親鸞聖人(しんらんしょうにん)は、阿弥陀如来(あみだにょらい)の浄土(じょうど)をお示(しめ)しになり、

 

 無量光明土(むりょうこうみょうど)なり

 

と仰(おお)せになる。

 如来(にょらい)の浄土(じょうど)へ生(う)まれるならば、その光(ひかり)のはたらきにより、いかなる煩悩(ぼんのう)も、浄土(じょうど)と同(おな)じさとりの功徳(くどく)へと変(か)えられる。それはあたかも、海(うみ)へと流(なが)れ込(こ)む川(かわ)の水(みず)が、すべて一味(いちみ)の海潮(うしお)となるような、広大(こうだい)なるはたらきである。

 念仏(ねんぶつ)の教(おし)えをいただく者(もの)は、限(かぎ)りない光(ひかり)の浄土(じょうど)へ生(う)まれ、この上(うえ)ないさとりの利益(りやく)を恵(めぐ)まれるのである。

 

 

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